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2004.09.28

雑誌「VERY」の存在理由

酒井順子「負け犬の遠吠え」を読んで、その1とでもしましょうか。

今まで雑誌「VERY」をなにやら滑稽で、痛々しい雑誌のように感じていたけれど、「負け犬の遠吠え」を読んでからは随分と考えがかわった。

滑稽で痛々しい・・と思っていたのは、どんなブランドを持っているかで幸せ度合いをアピールしようとしていることだった。買い物に行くには、このクルマにこの時計・・・ホームパーティにはこんなジュエリー・・・・子供の学校にはこんなスーツ・・・センスうんぬんよりもまずブランド名がきてしまう世界。
結婚して子供が生まれたってだけでは飽き足らず、ブランドもので幸せ競争なんて、いまどき流行らない。そう思っていた。

しかーし、「負け犬の遠吠え」を読んでいて思ったんですね。
TOKYOは今やすっかり負け犬パラダイス。大量発生した負け犬に都会は優しい。丸ビル、汐留、六本木ヒルズ、新しい都市空間は負け犬女性をターゲットにし、レストランもファッションも、ライフスタイルも旅行案内も、すべて負け犬仕様になっていることのいかに多いことか!
酒井順子を筆頭に、「ワタシ、負け犬ですからぁ~」なんていいつつも、日々これ楽しというのが今の東京。いつの時代もマジョリティ中心に世の中動いていくのよね。
結婚して、子供2人産んでる私は”プチ貞子(緒方貞子さま)”予備軍と本では持ち上げられたりもしてるけど、なんのことはない、スーパーマイノリティざんす!
仕事の後は保育園にお迎え直行、超特急だし、週末は掃除と買出ししないと生活が成立しないのが現状。東京の街を楽しみ尽くすなんて数年先ですわよ。

なんかこれって悔しくないか?結婚・出産して世の中では王道なんて言われても、実は違うじゃん!名誉はあるけどそれしかない、現代の没落貴族???

だからこその「VERY」である。

結婚して子供もいるけど、まだこーんなにスタイルもいいし、美しいんですのよ、アタクシ。 主人や友達と、オープンしたての素敵なお店でデートもしてますの。そのときは、主人が買ってくれた○○(ブランドもん)を身につけていくのが妻のたしなみですわね。デイリーなシーンでは、××(ブランドもん)を愛用してますけれどね。フフン。

要は、夫&子供という王道の幸せも手に入れてる上に、負け犬の皆さんが謳歌してるような東京ラグジュアリーライフも、当然のように手に入れてる「私」のアピールなのね。名実ともに私が勝ちよ。試合に勝って、勝負にも勝つ。これが「VERY」の精神。
負け犬が侵食していったのか、はたまた世の中が負け犬に寄り添うていったのか、負け犬のための街になってしまった東京CITYに、一矢報いた雑誌なのだ。

なんかアッパレ!って気がしてきたよ。頑張れ、VERYな皆さん。私はこっそり応援します。

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