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2005.05.16

「ダ・ヴィンチ・コード」ダン・ブラウン

世界的に売れているだけあって面白い本だった。

殺人事件の黒幕は誰か?というミステリーと、
暗号を解いたり、隠されたメッセージを読み取ったりする謎解きの面白さと、
追われる身となった主人公たちのスリリングな状況と、
宗教・歴史・絵画などに対する知識を吹き込まれる面白さで
この「ダ・ヴィンチ・コード」はまさに“多義的に”面白い。

次から次へといろいろなことが明らかになり、同時に新しい謎が提供される。
そこに読み進めていく愉しみがあるので、もうこれ以上あらすじには触れない。

宗教、とくにキリスト教について私なりに思うこともあったが、
もともとキリスト教に詳しくもなく、他の宗教に深く帰依しているわけでもないので、
その想いは自分の胸の中にしまっておくことにする。
ここには書かない。

では何を書こうか。

私は中学生の頃、「My Birthday」という雑誌を読んでいた。
占いやおまじないを扱った雑誌で、メインコンテンツは、片思いの恋をかなえる!という少女らしいものだったと思う。一方わたしは、西洋占星術のベースとなる考えや、タロットカードの意味、世界の神話、古代文字といった神秘的な世界について書かれた記事に夢中になっていた。
「ダ・ヴィンチ・コード」の中でも、象徴学者のラングドンが、現代に残る記号のもともとの意味などを説明している箇所が多数あるが、私が案外知っていたのは、なんということか「My Birthday」という少女向け雑誌の購読に由来する。あの雑誌が、20年以上へた現在の私に、意外な読書の愉しみをもたらすとは、人生わからないものである。

さて、「ダ・ヴィンチ・コード」の中で、(詳しい時期は諸説あって特定できないが)新しい千年紀の前後あたりで、占星術で言う2千年に及ぶ魚座の時代が幕を閉じ、水瓶座の時代に入ったと書かれている。
以下、引用。
「いまわれわれは大いなる変化の時代にいる。千年紀が少し前に終末を迎え、それとともに、占星術で言う二千年に及ぶ魚座の時代が幕を閉じた。魚はイエスの記号でもある。占星術にくわしい象徴学者ならだれでも知っているが、魚座の理念では、人間は自分で物を考えることができず、より高次の存在から行動の指針を“教わる”必要があるとされている。だからこそ、この期間は熱心な宗教の時代だった。ところが、いまやわれわれは水瓶座の時代に踏み込んだのであり、その理念は、人は真理を学び、おのれの力で考えることができるというものだ。いわばイデオロギー上の重大な変革で、いままさにそれが起こっている。」

この記述は、宗教の世界だけでなく昨今の日本にもしっかりとあてはまる。
西暦2000年のあたりから前後して、日本は価値観が大きく変わってきている。
良い大学にいって、大企業に就職し、真面目に言われたとおりやっていれば、生活が保障された、いわば導かれた時代から、自らが考え、行動する時代に変わった。起業が奨励される。大きな事業を始める者もいれば、趣味を仕事にしたプチ・オーナーも目立つ。
大企業同士の株式持合いから、個人株主の時代に移行した。
水瓶座というのは、知性、ひらめき、個性、独立、情報、伝達、などを象徴していたはずだ。
インターネットの時代に呼応する。
タテ社会ではなく、独立した個によるヨコ社会の形成。

「ダ・ヴィンチ・コード」のテーマからはやや外れているけれど、私はそんなことを考えた。

「ダ・ヴィンチ・コード」

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Comments

突然失礼いたしますっ
ありがとうございます 間違いないっ って思います  

Posted by: cantama | 2005.05.23 at 12:47 AM

cantamaさん、こんにちわ!

ありがとうございますって言われると、なんだか動揺してしまうのですが、とりあえず共感していただけたってことでいいのかな?
だとすると、私も嬉しいです。

Posted by: Nolly Chang | 2005.05.24 at 09:03 AM

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