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2005.10.13

「愛しあう」ジャン=フィリップ・トゥーサン

フランスっつーのは、もう、まったくもう、やれやれですねぇ・・・。

お互いを傷つけあいながら、肉体と魂で結びつこうとする男と女。
二人の関係には、思いやりとか、相手への優しげないたわりや、それに応える心とか、礼節、さらには常識的ふるまいみたいなのが大分欠けている。
刃物と刃物が抱き合ったら、お互い血まみれになる。

「ラスト・タンゴ・イン・パリ」とか、「ポン・ヌフの恋人」なんかも痛々しい男女の愛だった。

フランスの男と女っつーのは、こんな結びつきが普通なのかね?
そんなに本能で生きててどうすんのさ。


実際のフランス人男女がどうかはわからないけど、この手の小説や映画が流行る土壌のある国ではあるんだろうな。

「愛しあう」の舞台は、日本の東京そして京都。
案外、日本人読者を狙って書かれたものかもしれないけど。

ちなみに原題は「Faire L'amour」 
そのまま英単語に置き換えると、Do Love になるんだと思う。
Faire L'amore が、セックスするという意味で使われることを考えると Make Love です。

フランスでは Doで、アメリカでは Makeという動詞になることからも、
愛の形が違うというものです。
「愛しあう」の作中でも、彼らはどしゃぶりの新宿の歩道橋の上で、Do してしまう。
きっとアメリカ人男女だと、ちゃんとホテルに戻って、しかもホテルの部屋には薔薇が敷き詰められ、よく冷えたシャンパンなんかもあって、サプライズのあとに Make するのだろう。・・・リチャード・ギアかなんかが。

邦題の「愛しあう」は、どうなんでしょうね。
ちょっとロマンチックなイメージを喚起させすぎてよくない気がするけど。
「交わる」ぐらいが、本能的で性的な意味がよく伝わるのではなかろうか。

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9月の普通じゃない忙しさの中で読んだ数少ない本でした。

落ち着きを取り戻した今、猛烈に読書がしたいです。


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「愛しあう」ジャン=フィリップ・トゥーサン


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