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2006.07.17

恩田 陸「Q&A」

気味の悪い本だった。


初めて読んだ恩田陸作品が「チョコレートコスモス」だったので油断してしまったが、そいうやこの人はミステリー作家なのだから、「Q&A」で人がたくさん死んだり、恐怖におびえたり、喪失感でいっぱいになったりしても、看板にいつわりなし、文句をいえた義理は無い。


本当に気味が悪くて、圧迫感があり、読んだあと吐き気がした。
(スプラッタなシーンはなかったにもかかわらず)


その日、たくさんの人が死んだ。
”事件”を調査すべく、当事者たちに質問をする人。
答える人。

小説はすべて、「Q&A」の形で進行していく。

質問、そして答え。

そしてすこしづつ明らかになる”事件”。


同時に読み手には新たな疑問が生じてくる。


恩田陸はそれを見越したように、答えを少しだけ見せてくれる。

作家と読者のQ&A。

質疑応答のあと、私に残ったものは、
後味の悪さと救われない不安。
胸苦しさと嘔吐感。

真夏はホラー小説を読んで、ヒヤリとしたいなら、おすすめする。


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恩田 陸 「Q&A」

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Comments

どんなに蒸し暑くて過ごしにくくて涼しくなりたいと思っても、この本は読んではならない、という意味でとても参考になりました(笑)。
よっぽど気味が悪かったんですねぇ…。
記事を読んだだけで、本を読んだわけじゃないのにちょっと背後が気になります…(汗)

Posted by: waffle | 2006.07.18 at 09:06 PM

こんにちは、waffleさん。

はは、別に恩田陸さんの営業妨害をするわけではないんだけどねー。

気味は悪いけど、恩田陸の作家としての力量が発揮された、すごい構成の小説でしたよ。

Posted by: Nolly Chang | 2006.07.19 at 12:41 AM

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