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2006.07.27

ストローで飲むシャンパンなんて

ポメリー社が数年前にPOPというシャンパンを発売した。

コンセプトはシャンパンをよりカジュアルに楽しんでもらいたい、
新しく画期的、アヴァンギャルドな本格シャンパーニュ。


カジュアルにシャンパンを・・・っていうのはいいんですが、
ストローで飲みましょうっていうのはどうにも好かん。


だってさぁ、シャンパンの良さって味だけじゃないでしょ?


光となり音となり匂いとなり味となって
喜びのひろがるこのひととき


これは谷川俊太郎さんの「空に小鳥がいなくなった日」の中の
シャンパンと題された詩の冒頭だ。


私はシャンパンを飲むときに、シャンパンの素晴らしさをたたえるべく
この詩の中のフレーズを口ずさむ。


光となり音となり匂いとなり味となって
喜びのひろがるこのひととき

シャンパンを開けるときの弾ける音。
ボトルを傾けると、グラスに光がこぼれるかのごとく液体が注ぎ込まれる。
私はパール色のシャンパンが好きだ。
美しいから。

シャンパンをグラスに注ぐときの音もいい。
希望と喜びが湧き出すような音。
泉から湧き水があふれ出しているような音。

そして甘く華やかで優しい香り。
特別な香り。ふんわりと漂う。

そして最期に味。


これらすべてを感じとって、味わって、幸福感にひたるのがシャンパンの喜びなのだ。


それをストローでちゅちゅちゅと吸ってしまおうなんて、
私はそんなもんペッペッだ。

炭酸の入ったアルコールで手軽に酔いたいのなら、
シャルドネ味のチューハイで十分だ。


シャンパンをカジュアルに飲むのは大いに結構。
でも心から味わいたいなら、ストローじゃだめだね。


梅雨明けの週末、昼下がりにシャンパンを飲みたいね。
夏が来たことを祝福しながら。

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谷川俊太郎詩集

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