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2006.12.11

「功名が辻」最終回 功名、そして守るべきもの

「功名が辻」ついに最終回でした。
たった1度、録画に失敗した回がありましたが、あとは全部みました。

死を迎える一豊の胸に去来する、さまざまなシーン、
そして徳川vs豊臣の最期の戦いが起きる中、
高台院(ねね)、淀(茶々)、家康、それぞれの胸の内にも迫る。

感じることの多い最終回でした。


しかしながら当ブログでは「功名が辻」を
「功名が辻で立身出世!」というカテゴリでくくってみた以上、
最終回も、その観点でつづってみたい。


結局、千代と一豊が目指した功名とは何だったのか。


まずは、生き延びることだった。
戦乱の世で武士として生きる以上、死はいつも隣り合わせ。
死を覚悟して戦わねば、生きてもいけぬ時代。
さればこそ。
「命のお持ち帰りは、功名の種にござります」
だったのだ。


やがて種は育ち、
領地は増え、城をもつようになる。

そして土佐20万石の国主となった。


一豊と千代はその先にある「天下とり」までは目指していない。
土佐20万石と山内家を守るということが、
次の課題であり、功名となっている。


だからこそ。


御恩のある豊臣家との縁を切り、
昔からの仲間の窮地(中村家のお家騒動)に兵を出さず、
山内家の跡継ぎと、徳川家との婚姻を進める。


過去の恩を捨て、
友情に義理立てしない。

それは薄情でなない。
今、守るべきものが何なのか、
そのために情に流されず、行動しただけなのだ。


企業で例えれば、平社員からスタートした人間が、
部下を持ち、部署を任され、子会社を任され、
果てには自分の会社を築き上げたようなものだ。
これからは、自分の会社を守り、社員を守っていかなくてはいけない。
そのためには、恩のある会社が窮地に陥っても、
自社にマイナスになる取引は打ち切るし、
採算に合わないなら融資もできない、ということだ。

話を「功名が辻」に戻して。

千代と一豊が、国主という功名を得るまでに流した血は多い。
その最たるものは、「種崎浜の悲劇」だったわけで、
数々の犠牲の上に成り立った国主の立場と、
そこまでついてきてくれた家臣とを、
「守る」こと、「応える」ことが、もっとも大事なのである。

さすれば----。


一豊の死後、京都へ移り、徳川と豊臣の情勢をさぐっていた千代の行動も納得がいく。

夫の遺志は自分の意思であり、いかにして山内家を守っていくかのために自ら行動したわけだ。
尼として供養のために生きるのは、本当に天下が治まってからでよい。

おそらく
上り詰めることも戦いなら、
それを守っていくことも戦いなのだ。

功名の美酒におぼれるのは、退職(隠居)してからでよい。
部長になった、社長になった、と驕っているとすぐに足元をすくわれる。

そして、もうひとつ。
「功名が辻」で描かれ続けた夫婦愛と、
千代が繰り返し説く、「生き延びてください」

立身出世より何よりも、
大切な人と生きていくことが、一番大事だし、
それを大切にできない人は、立身出世もできないし、
したって意味が無いのかもよ、と
締めくくりたい。


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Comments

とうとう、とうとう最終回を迎えてしまいましたね。
面白かっただけに、寂しい気さえします。

でも実は私、まだ録画見てないんですよ~。
しかも、延長に気付かなかったので、
再放送を撮りなおし。。。
楽しみが先に延びました。

Nolly Changさんの“したって意味が無いのかもよ”、
うんうん!あたしもそう思うっ!!!

Posted by: るん♪ | 2006.12.12 at 08:59 PM

るん♪さん、こんばんは~。

延長になってるラストの部分が、と~っても素敵なので、再放送で是非楽しんでくださいね!

ちなみに私が録画失敗でただ1度見逃したのが、お市さまの自害のシーンなのですよ~~。すごく見たかったのに、大地真央!悔しい。

Posted by: Nolly Chang | 2006.12.12 at 11:48 PM

巧妙が辻・・終わっちゃいましたね~(ToT)
滅多にテレビを見ない私の唯一の楽しみだったのに。
最終回があったかい感じでよかったです。
新撰組も義経も最後は見たくなかったから。

話は変わりますが、広島の原爆資料館においてあるノートに「私はマサシが好き。だから戦争はイヤです」って書いてあったのを見てすごくストレートに心に入ってきたことがあります。思い出しました。

Posted by: kako | 2006.12.13 at 08:56 PM

kakoさん、こんばんは~。
「功名が辻」のラストはとってもよかったですね!永遠の夫婦っていうタイトルの意味がよくわかる、素敵なシーンでした。

広島・原爆資料館のメッセージ、すごい!その1文の背景を想像するだけで小説がうまれそう。
でも多分、なぜ戦争はよくないのかを考える、もっともシンプルで絶対的な理由なのだと思いました。

Posted by: Nolly Chang | 2006.12.14 at 11:31 PM

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