« 映画「SEX and the CITY」 | Main | 私は私、自称おばちゃんを封印せよ »

2008.09.27

本「スコーレNo.4」 宮下奈都 ~笑顔と靴を探して~

「なぜ~ 欲しいものを~“大好き”と声にだして 言え~ないの?」
この本を読みながら思い出すのは辛島美登里さんの歌「笑顔を探して」です。

そして私は、「良い靴を探しに」行きたいと思いました。

この本は一人の女の子の成長の物語です。
育ってきた環境や、自分の性質をいったんすべて否定して
打ち消してしまう。 劣等感を感じてしまう。
そっと、静かに、心を閉ざしてしまう。


小さな恋、淡い恋、失った恋、掴めなかった恋。
いつのまにか終わってしまった恋。
いくつかの恋とともに。


そして少女だった女の子は、就職して仕事の中で自分の“想い”に気が付いていく。
自分は何が好きで、何を持っているのかに気が付いていく。
それらはすべて、育った環境や家族、過去の自分に由来しているのだと気が付いていく。
自分を受け入れていく。


「なぜ欲しいものを大好きと声に出して言えないの?」
どうして無理にでも奪えないの?
どうして駈け出していけないの?

この本を読み終わるころには、
それがすべての解決ではないと知るだろう。
私には私の、人の愛し方、物の愛し方があるのだから。


古道具屋で育った主人公の
美しいものへの静かな愛情と、確かな目が、
就職先でイタリア製の上質な靴へと投影されていく過程が良い。

良い靴とは何か、美しいものとは何か。


靴フェチの主人公キャリーの映画「SATC」も見たところですし、
美しい靴が欲しくなりました。

笑顔と靴を探したい、そんな本です。
とてもおすすめ。

スコーレNo.4

Photo


|

« 映画「SEX and the CITY」 | Main | 私は私、自称おばちゃんを封印せよ »

Comments

こんにちは。
トラックバックさせていただきました。
表示されないようなので、URLを置かせていただきますね。
http://1iki.blog19.fc2.com/blog-entry-886.html

トラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

Posted by: 藍色 | 2009.05.29 at 11:44 AM

藍色さん、
TBありがとうございました。

良い本でしたよね。
静かな本ですが、確かな本です。

Posted by: Nolly Chang | 2009.05.29 at 10:39 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19581/42603868

Listed below are links to weblogs that reference 本「スコーレNo.4」 宮下奈都 ~笑顔と靴を探して~:

» スコーレNo.4 宮下奈都 [粋な提案]
どうしても忘れられないもの、拘ってしまうもの、深く愛してしまうもの。 そういうものこそが扉になる―。ひとりの女性への道のりを描く書下... [Read More]

Tracked on 2009.05.29 at 11:42 AM

« 映画「SEX and the CITY」 | Main | 私は私、自称おばちゃんを封印せよ »