TV「官僚たちの夏」「富士山頂」映画「グラントリノ」
ドラマ「官僚たちの夏」をみた。
これって連続ドラマなんですね。
戦後10年、日本の復興のために国産自動車の生産をめざし、
官民が手をあわせて奮闘するドラマ。
性能がよく、なおかつ低価格の車を作るための
メーカー(アケボノ自動車)の苦労。
車はアメリカから輸入すればよいと考える官僚や政治家の存在。
政治の圧力や、技術の壁にぶちあたりながら、
日本人のために、日本の発展のために、
国民車を作っていかんとする血のにじむようなドラマだ。
感慨深いよねぇ。
今はアメリカのビッグ3が総崩れで、
アメリカでもトヨタが売れ、
性能の良い車と言えば日本製なわけです。
しかし、自動車を自分たちでつくることを最初からあきらめていた人も
昭和30年には政治・官僚・民間にたくさんいたのですね。
その中で自動車を自分たちで生産してこそ、日本の未来が開けると
熱く語る通産省官僚・風越(佐藤浩一)。
いつか、日本の車をアメリカで売ってやると言う。
当時は見果てぬ夢と一笑されています。
もう一度言うけど、感慨深い。
2つのことを考えてました。
ひとつめは、昔の日本の熱意。
実は昨日、石原裕次郎の「富士山頂」というドラマも見たのです。
これは、富士山の山頂に気象レーダーを取り付けるという一大工事を描いた話。
台風を事前に感知するためにも是が非でも富士山に短期間で気象レーダーをつけたい官僚と、
工事を会社の宣伝ではなく、本気で取り組もうとした民間(三菱電機)の物語。
「官僚たちの夏」と同じく、官僚には予算や、組織内の壁があり、
メーカーには技術的な壁がある。
けれども、なんとしても成し遂げようとう決意で、不可能を可能にした。
「官僚たちの夏」も、次回からさらに、組織の壁、技術の壁が厚くなりそうだが、
そこを熱意と決意で乗り越えていくのだろう。
心の中を血だらけにしながら。
2つのドラマを見ると、
左遷を恐れず、日本の将来のためにふんばる官僚や、
金銭よりも夢を背負って打ち込む技術者に
「憧憬」を感じる。
憧憬・・・
今の日本にそうゆう官僚、どれぐらいいるのかなぁって。
2つめは、インドのタタ自動車のことです。
インドは激安の国民車を作ろうとしている。
インド人が買うことができる値段で、高性能な車を作ろうとしている。
つまり、インドに今、風越(佐藤浩一)のような官僚がいるということ。
すごいな、インド。
近い将来、日本でインド車が走り、
トヨタやホンダ、日産が、今のアメリカのビッグ3のようになることもあるのだろうか。
5月に映画「グラントリノ」を観たのですよ。
大好きなクリント・イーストウッド監督・主演だったので。
この映画は、フォードの修理工として働き、
朝鮮戦争にも出兵した、古い時代のアメリカ人が主人公でした。
古き良きアメリカを愛している。
その象徴としてフォードの名車「グラントリノ」が出てくる。
皮肉にも息子はトヨタのディーラーとして財産をつくり、
町には移民があふれ、乱れた社会がある。
主人公はいまいましい気持ちを抱えながら、
隣人となったモン族と親しくなるうちに、
彼らに未来を託していく。
自動車と、国。
その盛隆に気持ちを傾けずにはいられない。
「官僚たちの夏」
「グラントリノ」
そしてタタ自動車のニュース。
話を戻してドラマ「官僚たちの夏」
このドラマ、昭和30年代の雰囲気を丁寧に再現していて、
非常に凝っている。
俳優も演技のできる人ばかりで、場面にゆるみがない。
最初、NHKスペシャルかと思ったぐらいだ。
ストーリーがぐだぐだで、
場面もしまりにかけるシーンの多い「天地人」より、
日曜の夜は「官僚たちの夏」のほうが期待できそう。
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