« 妊娠生活、こむら返りと戦う! | Main | 中村航さんの本のこと »

2010.06.25

本「告白」湊かなえ

湊かなえさんの本「告白」を読む。

読み始めからぐいぐい引き込まれるミステリーであり、
展開はサスペンスフルであり、
読みごたえは十分にエンターテイメント。

ベストセラーになって、映画化されるわけですね。


すでに有名な小説なので、
内容はさわりだけにしておきますが、
この小説の根本は

「少年法で守られてしまう加害者」に
「法ではなくて自らが制裁を与える」ということ。


現在の日本の少年法への問題提起なわけです。

少年法にかぎらず、
殺人も1人だけなら死刑にはならないとか、
量刑に対しての問題提起も含まれていると思います。


凶悪な少年犯罪や殺人事件に対し、
現在の司法制度は正しく機能しているのか?と思うことがあります。
正義はどこにあるのだろうと考えさせられる事件もあります。


それでは、「告白」における、
“目には目を、歯には歯を”のごとき復讐は、
どうなのでしょうか。

娘を殺された女教師がとった復讐に、
私は何を想えばいいのでしょう。


ここにもまた問題提起があります。

ちょっと話はズレますが、
この春のTVドラマ「Mother」では児童虐待が扱われていました。

このドラマ、ちょっと重たそうで見なかったのですが、
虐待されている子供を、
地域や学校や福祉が救ってくれないときに、
思わず、その親から奪ってしまう、という話でした。

結果として「誘拐」という行為にはなるけれど、
虐待されていた子供を救いだすことはできた。


これも問題提起です。


虐待する親から、どうやったら子供を救ってあげられるのか。
自治体に通報しても、動きが遅くて防げなかった事件や、
親が虐待を隠ぺいして、死亡に至ってから露見する事件の数々。

虐待のニュースに悲しむ前に、
自分の良心をもって、救うことはできないのか。

その問題提起のひとつの解として、
「Mother」というドラマがあったと思います。


見ていなかったのですが、まわりでの評判はよく、
心うたれるドラマだったそうです。


たとえ極端なかたちでも
「問題提起」のある作品が、人の心を揺さぶるのだなと、
「告白」や「Mother」のヒットを見て思いました。


「告白」はエンターテイメントとして面白いミステリーなのですが、
作品が投げかける問いは、しっかりと心に留めておこう、と思います。


「告白」湊かなえ

Photo


すっかり更新が滞っていましたが・・・
もしよければ、お願いします。

人気ブログランキングへ

|

« 妊娠生活、こむら返りと戦う! | Main | 中村航さんの本のこと »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19581/48720888

Listed below are links to weblogs that reference 本「告白」湊かなえ:

» 湊かなえ『告白』 [itchy1976の日記]
告白湊 かなえ双葉社このアイテムの詳細を見る 今回は、湊かなえ『告白』を紹介します。デビュー作の割には読ませる文章力があるし、第1章の衝撃の告白「愛美は事故で死んだのではなく、このクラスの生徒に殺されたのです。」以降どうなるのかなと思いながら読むことができました。主人公は加害者A,Bを観察し続けたといっても良いでしょう。それで、反省しているかどうか、罪の重さを感じ取ることが出来たかどうかを監視続けた。 章ごとに語り手が違います。被害者の親であり、担任の教師や加害者A,Bやクラスメートの美月やBの... [Read More]

Tracked on 2010.06.27 at 02:17 PM

« 妊娠生活、こむら返りと戦う! | Main | 中村航さんの本のこと »