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2013.09.02

本「想像ラジオ」いとうせいこう著

久しぶりの本読み日記です。


「想像ラジオ」

なんの予備知識もなく読み始めました。
そしたら心にグサグサと何かが刺さり、
胸の底にかくしていた感情が掘り返されるので
読み進めるのがつらい、何度もそう思いました。

けれど、できればアナタにも読んでほしいと
今日は日記を書きます。


震災を取り扱った本です。

杉の木の上から、
想像ラジオという番組を放送するDJの話。

なんていっても、意味がわかりませんね。

不思議な本です。
震災、2011年3月11日に起こったことを
こんなアプローチで人の心に届けるなんてと
びっくりしてしまう。

感覚的で、構成もわかりずらいです。

だけど伝わってきます。

あの日、どれだけたくさんの命が
あっという間に奪われていったのか。
唐突で、理不尽な死の中で
彼らはどんな言葉を発したかったのか。

怒り 悲しみ 諦め 
思い残したこと 言い残したこと やり残したこと


私はあの震災で、親しい人を亡くしていません。
友人が被災して押し迫る津波から逃げた話を聞きましたが
彼女も彼女の家族も無事です。


だから、悲しみは具体的でないし、
死んでしまった人や、残されたご家族のことを
気の毒に思っても、それ以上立ち入れない気もしていました。

けれど、やはりあの震災が残した傷は
確実に私の心にはある。
きっと日本中のだれにもある。


具体的に誰、とは言えなくても
あの震災で命を落とした「彼ら」

彼らの死を悼むこと
彼らの声を聞こうとすること
彼らの無念を想像すること


すべてはそこから。


そこから
生き延びた人、
失ってなお生き続けなければいけない人のこと、
これからの復興のこと、
考えていかなければならないと思いました。


震災から2年たって、日常が戻っている毎日ですが
2011年3月11日
見知らぬ誰かの家が流されている映像をみて
見知らぬ誰かが家族を探している姿をみて
行ったこともない街が水に沈んでいるのをみて
ただ涙を流したあの時、
誰もが想像ラジオを受信していたのかもしれません。


そのことを忘れちゃいけないと強く思いました。


「想像ラジオ」 いとうせいこう著

Photo

*NHKの朝ドラ「あまちゃん」もついに震災の日となりました。
今までさんざん笑って、応援してきた、愛すべき人物たちの
無事を祈ってやみません。
ドラマとかフィクションとか関係なく、そう思ってしまいます。


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言葉にできない想いを拙い文章にしてしまいました。
読んでくださってありがとう。

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