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2019.05.10

原寮 「それまでの明日」

原寮(りょうは、うかんむりを取る)の

探偵沢崎シリーズの最新刊が2018年に出ていた!!

知らなかったでは済まされない、遅くなったけど読む。

 

あーーー

やっぱり日本のハードボイルド小説は原寮が頂点だ。

 

Nolly Changのハードボイルド小説は

ダシール・ハメット「マルタの鷹」が原点で、

こんな小説を日本を舞台にした日本語で読めたらと思っていた時に

原寮の小説に出会った。

それからもう25年ぐらいたつのかな……

いまだに原寮を超えるハードボイルド小説はない。

ただの好みで言っているのだけど。

 

私立探偵・沢崎のキャラクターも

ストーリーの運びも、

私の求めるハードボイルド小説だ。

 

今回もある依頼を受けて行動すると

思いがけぬ事件に巻き込まれる。

沢崎は騒がず慌てず、状況を受け入れ客観的に観察し

何をすべきか

何を言って何を黙っているべきか判断し

推測し行動する。

群れないし慣れ親しまないのに

なぜか人間味があり

人を惹きつけ、信用される。

 

相変わらずの沢崎にまた出会うことができて良かった。

清和会の橋爪や相良、新宿署の錦織も登場。

ラストのエピソードに

なぜこの小説のタイトルが「それまでの明日」なのか考え

心がざわつく。

だが新宿に「渡辺探偵事務所」がある世界はちゃんと続いている。

そしてこれからも続く。

 

いまだ携帯をもたず、たばこを吸い続ける

時代遅れの探偵にはまだまだ活躍してほしい。

 

巻末にあった著者近影は、

以前、日経新聞夕刊にのっていた写真より

ほっそりとそぎ落とされた印象。

これからも期待して待っています!

 

 

「それまでの明日」原りょう

(amazonサイト)

 

 

 

 

 

 

 

 

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