2009.10.30

2009年 秋のテレビ雑感

ここんとこ、TVドラマをよく見ている。
今日はその話。

○NHK人形劇 新・三銃士

素晴らしい! 人形劇という枠を超えて、活劇といっていい。
人形の精巧さ、眼球の動きひとつで感情が表現されている。
演技がうますぎるのだ、人形の。
実際には、視聴者が感情を継ぎ足して見ているということなのだと思うが、
役者を生業にする人は、よくよく演技の勉強として参考にしたほうがいい。

カメラアングルも工夫されている。
人形劇と言えば、正面から見るもので、2面的なものなのだが、
これはTV人形劇。
あるときは人形をローアングルからアップで撮ったり、
カット割りを細かくすることで、臨場感が出ている。
まさに新しい人形劇だと思う。

そしてストーリー。
三銃士のお話、ちっとも知らなかったのだけれど相当に面白い。
ぐいぐい引き込まれている。
今週から週1回放送になったのが淋しい。
三谷幸喜の脚色もよい。
遊び心が一杯である。
我が家では三銃士のセリフが流行っている。
「太った?」「ちがう、これはむくんでるんだ」とか、
15と言わされた人が負け、という数字ゲームなど。

見逃している人は、再放送があったときにぜひチェックを!


○TBS日曜ドラマ JIN-仁- 

これも面白い。タイムスリップでSF要素があり、幕末で勝海舟や竜馬が出てきて、なおかつ医療ものとくれば、とびついてしまう。
その期待をまったく裏切らないのがJIN。
マンガ原作ということだが、坂本竜馬の描き方がよい。
第2回のときに、コレラに倒れた仲間を背負って隔離された地域へ悠然とはいっていくシーン。
この作家は、坂本竜馬を自分のなかでしっかり消化しているな、と感じる。
もし坂本竜馬ならこんなときどうしただろう?という問いに、答えを持っている。
史実を生かして創作していく力がある。
こうしてドラマは生まれるのだと頼もしく思う作品。


○TBS土曜ドラマ 小公女セイラ

小公女セーラは、昔ハウスの日曜名作アニメで欠かさずみていたお話。
エンディングの歌は今でもそらんじて歌えます。
♪わ~たしの胸の~片隅でさ~いてる ちいさな花に~名前はないけど~
くじけそうになったときはこの歌を歌いますもの、今だって。
だから気になってみています。
もうひとつ、一番気になっている若手俳優、林遣都くんが出ているのも大きい。
林遣都くんは、将来が本当に楽しみだと思っています。
福山雅治の後継者は彼かもしれません。


○日本テレビ「サムライ・ハイスクール」

三浦春馬くんを初めていいな!と思いました。
サムライになったときの動きが素晴らしい。
三浦春馬さんにはぜひ、大河ドラマに出てほしい。


○NHK大河ドラマ「天地人」

はぁぁぁぁ。がっくりです。


とりあえず、三銃士とJINですね。見逃せないのは。

 


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2009.09.30

NHK人形劇「新・三銃士」を見逃すな

大変だ!

10月12日(月)から、NHK教育テレビで、NHKの人形劇が始まる。

三谷幸喜脚本の、「新・三銃士」だ!!!


NHKの人形劇といえば、「三国志」。
これは名作中の名作人形劇。


その後「水滸伝」も読み、映画「レッドクリフ」に感涙するようになる
私の原点は人形劇「三国志」だ。


そして新たに始まる人形劇が「三銃士」とは・・・。

明らかに、「三国志」を意識している。


宣伝で、三谷幸喜さんが言っていた。
「映画を超えました。大河ドラマを超えました」と。


これは絶対見なければならない。


いいですか、みなさん!!!
10月12日(月)から、平日夕方6時より、20分の放映です。
とりあえず2週間かけて10話まで放送した後、毎週金曜日のみの放送になるそうです。

詳しくは番組公式HPでチェックしてください。
(音の出るHPです)


「三国志」のエンディングテーマ、「愛のテーマ」がまた名曲で、
心の一番奥の引出に宝物のオルゴールのようにしまってあり、
時たまオルゴールを開けたり、勝手に開いたりして、
口ずさんでしまう曲でした。

「新・三銃士」のエンディングは、平井堅さんだそうですよ。


さて、「大河を超えた」という三谷幸喜さんにちょっと意地悪な質問。
それは「天地人」ですか?それとも「篤姫」ですか?
はたまたご自身の「新撰組!」でしょうか?

「篤姫」と「新撰組!」を超えるというなら、本物です。

当ブログ・過去記事
NHK人形劇・三国志の名曲
(youtubeへのリンク付きです)

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2009.07.14

来年の大河「龍馬伝」のキャスト

はぁぁぁ。

来年の大河「龍馬伝」のキャストが固まったみたい。

今年の「天地人」があまり面白くないので、来年の大河に思いをはせていた私。
近頃は「龍馬伝」のキャストを考えることが格好の暇つぶしだった。


ちなみに私の「坂本龍馬」は司馬遼太郎の「竜馬がゆく」をベースに出来上がっている。

「竜馬がゆく」を私なりに愛読し、福山雅治が竜馬役という前提で、
考えていたキャストはこんな感じ。↓

おりょう・・・栗山千秋

乙女姉さん・・・松嶋菜々子

お田鶴さま・・・竹内結子

千葉さな子・・・田中麗奈


豪華でしょ~~~。美女揃い。

福山さんの周りにいる女性ですから美女を集めてみました。
ただでさえ、幕末モノは男性中心のドラマなので、
数少ない女性キャストは大輪の花でなくてはね。


栗山千秋さんは、素晴らしい美人だけど、どこかつっけんどんとした気の強そうな感じで選びました。
柴崎コウさんでもよかったのだけど、「ガリレオ」コンビなのでやめてみただけ。


乙女姉さんに松嶋菜々子さんは意外かもしれませんが、
竜馬の理想の女性像でもあるので、やはり美しい人でなくては。
背が高くて、おおらかな雰囲気があり、元気のある女優さんで、
福山雅治演じる竜馬の姉としては若すぎかもしれませんが、
雰囲気重視で松嶋菜々子さんをお迎えしたい。
竜馬がいつも手紙を書いた相手として存在感も大きいしね。


お田鶴さまは、上品でたおやかな人。
でも芯の強さはある。
竹内結子さんがいいなぁ~~~。

千葉さな子は、江戸のきりりとした女子。剣士でもある。
愛らしいけれど、恋に不器用。
田中麗奈さんがかわいい!


などと、想像して楽しんでいました。

でも今日ついにキャストが発表されちゃいました。

おりょう・・・真木よう子さん (なるほど!)

千葉さな子・・・貫地谷さほり (あ~~なるほど)

乙女姉さん・・・寺島しのぶ (あ~~なるほど)


そして、加尾という役が広末涼子さんでした。
ン?
加尾?
どうもお田鶴さまのような役どころらしい。

年齢的にちょっとあわないきがするけど・・・・。


でもまあ豪華キャストにはかわらないですね。


来年の大河、楽しみです。
司馬遼太郎の「竜馬がゆく」とは別の世界みたいで、
なじめるかどうかが不安でもありますが。


NHK 「龍馬伝」の豪華キャスト

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2009.03.23

「天地人」描きたいのは正義か忠義か

大河ドラマ「天地人」見てますか?

昨夜の「命がけの使者」は、ようやく兼続(妻夫木聡)が大河の主人公らしい行動をして、
兼続、でかした!と大いに心動かされた回でした。


実は今までの放送では、いまひとつ兼続を尊敬も共感もできず、
申し訳ないけど演技に引き込まれることもなく、
淡々とした気持ちで見てました。

昨年の「篤姫」は主人公を尊敬し、共感できるドラマ。
一昨年の「風林火山」は役者陣の重厚な演技に引き込まれるドラマ。

「天地人」にはどちらもない。
さらに、何か違和感がある。
それは何なのかと考えていたら、ようやく思い当たった。


今年の「天地人」は、「義」がテーマ。
戦国の時代に「義」を貫いたた武将として直江兼続が描かれる、予定である。
ところが、私がちっとも兼続に「義」を感じていないのだ!

だってここ最近の兼続ときたら、謙信の跡目争いで遺言を偽りと知りつつ黙認したり、景虎に先んじて春日山城を乗っ取ったり、「義」って何ですか?という具合。

兼続の行為は主君への忠義であって、正義じゃないのよね。

「義」の人、と謳われると、どうしても謙信のような
私利私欲や己の野心で天下取りの戦をしない武将を思い浮かべてしまう。
おそらくそれは正義の義。


兼続は今はまだ忠義者。
これから、謙信のような正義を掲げる人になるのだろうか。


「天地人」はやたら義をテーマにしてます、というけれど、
忠義と正義は性質が違う。
そこに作り手と、視聴者の私でズレができているように思う。

このズレは少しづつ解消されるのだろうか。
今回の放送「命がけの使者」で少し正義に近づいたけれど。

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2009.01.07

2009年大河「天地人」初回を観て

「天地人」観ました。

・上杉謙信は禁欲的で、神がかり的な武将であったという点では、おととしのGacktさんのほうがハマり役だったと思う。阿部寛さんの謙信はまだ生々しいほどの欲望にあふれている。髪型のせい?

・妻夫木聡さんの髪型はいったい・・・?ふんわりナナメ前髪。その下にハチマキ?
昔のジャニーズみたいです。そこに「愛」の兜をかぶるの?ハチマキにLOVEの文字の代わり?

・小栗旬さん(石田光成)の頭部がぱっくりひらいているのは何故?ハゲすぎ。驚きました。

そんなわけで髪型がやたら気になる第一回「天地人」


大河ドラマの配役って、その役が何歳まで生きるかを反映して決めてるから、役者さんを見れば、この役が何歳ぐらいまで生きるのかわかってしまうよね。


豊臣秀吉役の笹野高史さん、秀吉の晩年を想定しての配役でしょうが、信長の馬役としてのシーンはちょっと厳しいなぁ。でも役者さんてすごい、笹野さんてすごい、とも思いました。今後しばらくは若き木下藤吉郎としてのシーンが続くと思うので、笹野さんの演技は見もの。

信長が吉川晃司さんか・・・。
館ひろしさんの信長の迫力がまだ焼き付いて離れないのですが、吉川さんがどんな信長をみせるのかは気になります。桶狭間で今川勢をやぶったことは、ラッキーな偶然だったというようなセリフがありましたね。「功名が辻」の信長とは違う描かれ方です。

子役たちは大健闘でした。
与六(妻夫木聡の子供時代)も喜平次の子供時代もかわいらしい。
与六の負けん気の強さと幼さがよかったなぁ。
わたしは早速、娘たちに「寺に行って修行なさい」と言って「天地人」ごっこしています。


しばらく子供時代が続くようですが、これは「策」だよね。
与六と喜平次がどんなふうに心通わせていくのかを観てしまうと、2人の運命全部みたくなるじゃない。
妻夫木くんの前髪が武将らしくなかろうと、小栗くんがはげてようと、幼子たちの物語をみちゃうと引き込まれちゃうんだよな~~~。

ところで長男なのになぜ与六なのかな?


今年も1年楽しみたいです。
「龍馬伝」が待ち遠しいです。


NHK 「天地人」公式ホームページ

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2008.12.16

2008年大河ドラマ「篤姫」を振り返る

大河ドラマ「篤姫」が終わりました。
1年間楽しんでみることができました。

だから少しだけ書いておこうと思う。

篤姫は
「女の道は一本道」
「片方聞いて沙汰するな」
「迷った時は感じるままにせよ」
など、
印象的なフレーズが多かった。

激動の時代を、己の天命を見失わずに生きる姿は
尊敬でき、共感できる女性像だった。

しかし、自分を見失わなかっただけではない。

他人の人生を見落とすこともなかった人なのだ。

最初は理解できなかったり対立した相手とも、
じっくり話し合ったり、相手の立場にたって考えることで、
その人の生き方、価値観を理解して受け止めていった。

だから最終的には心の深いところで通じあうことができた。


幅のある人間だったのだなぁ。


今だって十分激動の時代だと思う。
わたしも自分を見失わず、しっかりとしていたい。
けれども世の中のさまざまな自分と異なる価値観も、
受け止め、理解していくようにしたい。

うむ、2009年の目標。
心に幅をもつ。

役者もよかったですね。
宮崎あおいさんは、少女時代から49歳まで見事に演じていました。
稲森いずみさん、ともさかりえさんは「篤姫」で女優として開花した気がします。
堺正人さんは、新撰組の山南敬助に次ぐ代表作になりました。
松田翔太も凛々しくてよかったです。

そ・し・て
早くも2010年の「龍馬伝」が楽しみです。
福山雅治ですもの!

そのまえに妻夫木聡さんですね。

来年も再来年も大河ドラマ楽しみです。


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2008.08.10

「篤姫」に勝麟太郎登場!

大河ドラマ「篤姫」についに勝麟太郎が登場しました!

「篤姫」は面白くみています。
家定さまが素敵すぎました。

そして舞台は幕末へ。

幕末といえば私がもっとも敬愛する勝海舟こと勝麟太郎です。

どこで登場するのかしら?
誰が演じるのかしら?とワクワクしていましたが、

出ました!今日!
北大路欣也さんでしたね。


わたしの中では、5年前(?)の大河「新撰組!」に出ていた
野田秀樹さん演じる勝海舟がイメージど真ん中。
もう野田さん以外考えられない~~~。

でも北大路欣也さんがどう演じていくのか楽しみです。
今日は篤姫とすっかり意気投合していましたね。
江戸城無血開城に向けて、篤姫とは大きく関わりそう。


勝麟太郎について知りたい方は、
ぜひぜひ子母澤寛の「勝海舟」(新潮文庫で全6巻)と
同じく子母澤寛の「父子鷹」を読むべし。
しびれます。


こんなこと書けるのもブログだからだわね~。
夫には「渋すぎるよ・・・」といわれ、
たしかにそうかもしれないので、
こっそり愛して愛して愛してやまない子母澤寛の勝海舟とその父・小吉。

かつてはオヤジギャル、
今は30代腐女子。

そんな私を全開で出していきます!(ブログではね)


勝海舟 (第1巻) (新潮文庫)

Photo_2

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2008.01.08

役割、使命、・・・なにかの予兆

2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」の第1回を見ました。

戦国時代ものとは打って変わって穏やかな始まりで、
ふ~んと思ってみていたのですが、
途中、はっとしました。

於一(のちの篤姫)が、「・・・役割?」と聞くシーン。

百姓には百姓の、武家には武家の役割がある。
それを考えなさいと母に諭されるシーン。

ドラマ後半には、薩摩藩の嫌われ者のように描かれていた調書さまも、
実は財政建て直しのために、あえて悪役の「役割」を果たしている、
しかも死の覚悟さえ持って・・・というシーンもあった。


このドラマのテーマは、「役割」なのかもしれない。

篤姫の、武家の娘としての役割、
島津家の娘としての役割、
将軍の正妻としての役割、
大奥の権力者としての役割・・・。
日本女性としての役割・・・。


人が果たすべき自分の役割とは何か、を問うドラマ。

昨年「使命と魂のリミット」という本を読んだとき
私の使命ってなんだろうと考えた。
その質問はなかなか消えず、ずっと胸に残ったままだ。


今年から始めたフランクリン・プランナーの手帳。
この手帳にはまず、自分のミッションステートメントを書き、
社会における自分の役割も明確に書かなければならない。

ミッション(使命)、役割・・。
ここでもまたでてきた。

そして大河ドラマでも・・・。

これはきっとシグナルなのだと思う(ことにしている)。


2008年、自分の果たすべき役割、使命を、
主体性をもって考えること。

正直言って、今までそんなこと真面目に考えたことなかったし、
自分に大それた使命や、ドラマティックな役割はないというのが
今でも思うことなんだけど、
それでも社会で生活していく上で、
母としての私の役割、
妻としての私の役割、
会社員としての私の役割、
(親からみれば)娘としての私の役割、
友人としての私の役割、
いろいろある。

自分がどんな存在になりたいのか、
真面目に考えるのは、案外いいかもしれない。

フランクリン・プランナーの手帳を開きながら。

大河ドラマ「篤姫」を見ながら。

いろんなことが重なるのは予兆だからね。


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2006.12.11

「功名が辻」最終回 功名、そして守るべきもの

「功名が辻」ついに最終回でした。
たった1度、録画に失敗した回がありましたが、あとは全部みました。

死を迎える一豊の胸に去来する、さまざまなシーン、
そして徳川vs豊臣の最期の戦いが起きる中、
高台院(ねね)、淀(茶々)、家康、それぞれの胸の内にも迫る。

感じることの多い最終回でした。


しかしながら当ブログでは「功名が辻」を
「功名が辻で立身出世!」というカテゴリでくくってみた以上、
最終回も、その観点でつづってみたい。


結局、千代と一豊が目指した功名とは何だったのか。


まずは、生き延びることだった。
戦乱の世で武士として生きる以上、死はいつも隣り合わせ。
死を覚悟して戦わねば、生きてもいけぬ時代。
さればこそ。
「命のお持ち帰りは、功名の種にござります」
だったのだ。


やがて種は育ち、
領地は増え、城をもつようになる。

そして土佐20万石の国主となった。


一豊と千代はその先にある「天下とり」までは目指していない。
土佐20万石と山内家を守るということが、
次の課題であり、功名となっている。


だからこそ。


御恩のある豊臣家との縁を切り、
昔からの仲間の窮地(中村家のお家騒動)に兵を出さず、
山内家の跡継ぎと、徳川家との婚姻を進める。


過去の恩を捨て、
友情に義理立てしない。

それは薄情でなない。
今、守るべきものが何なのか、
そのために情に流されず、行動しただけなのだ。


企業で例えれば、平社員からスタートした人間が、
部下を持ち、部署を任され、子会社を任され、
果てには自分の会社を築き上げたようなものだ。
これからは、自分の会社を守り、社員を守っていかなくてはいけない。
そのためには、恩のある会社が窮地に陥っても、
自社にマイナスになる取引は打ち切るし、
採算に合わないなら融資もできない、ということだ。

話を「功名が辻」に戻して。

千代と一豊が、国主という功名を得るまでに流した血は多い。
その最たるものは、「種崎浜の悲劇」だったわけで、
数々の犠牲の上に成り立った国主の立場と、
そこまでついてきてくれた家臣とを、
「守る」こと、「応える」ことが、もっとも大事なのである。

さすれば----。


一豊の死後、京都へ移り、徳川と豊臣の情勢をさぐっていた千代の行動も納得がいく。

夫の遺志は自分の意思であり、いかにして山内家を守っていくかのために自ら行動したわけだ。
尼として供養のために生きるのは、本当に天下が治まってからでよい。

おそらく
上り詰めることも戦いなら、
それを守っていくことも戦いなのだ。

功名の美酒におぼれるのは、退職(隠居)してからでよい。
部長になった、社長になった、と驕っているとすぐに足元をすくわれる。

そして、もうひとつ。
「功名が辻」で描かれ続けた夫婦愛と、
千代が繰り返し説く、「生き延びてください」

立身出世より何よりも、
大切な人と生きていくことが、一番大事だし、
それを大切にできない人は、立身出世もできないし、
したって意味が無いのかもよ、と
締めくくりたい。


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2006.10.29

功名が辻第43回「決戦へ」俺が勝たせる!

「功名が辻」第43回「決戦へ」を見る。

ついに一豊の見せ場到来でした!!!

今までは、
一豊=誠実な男
千代=賢い女
という役回りのせいか、一豊の見せ場は主に戦場。
政治的判断はまったくできず、千代や旧友の中村に教えてもらうばかり。

だから一豊ってよくいえば、忠義に厚く、裏表がなく、計算高さのない誠実な男なんだけど、
悪く言えば、肉体だけの脳みそのない男・・・だったわけです。
まあそれも千代を引き立たせるための演出なので、一豊がそんなふうに描かれても仕方ないのかな~と思ってはいました。


しかし今日は、一豊がすごくかっこよかったのです。

徳川家康を囲んでの初の軍議。
まだ諸侯は、心の奥底では石田か徳川かで揺れ動くなか、
「城も領地もすべて家康に明け渡して、徳川のために尽力する」と誓う。

堀江の息子が言っていたけど、
「こんな軍議ですら、すでに大名諸侯の戦は始まっている」のです。

徳川への忠誠をいかにあらわすか、
そのタイミング、その効果を最大限に発揮するにはどうすればいいか。

今回、一豊は見事にそれをやってのけた。


そして家来への鼓舞も見事でした~~。

徳川で本当に勝てるのか?と心配する家臣に対し、
勝てるかどうかではなく、自分らが勝たせるのだ、と説く。

うむ、この心意気があってこその、先の発言・決意があるわけです。

今の世の中でも、この考え方って大事だと思う。

誰についたら自分が得をしそうか考えているような人はダメだね。
自分がつくことで、誰かを押し上げようとか、ある状況を好転させようとか、
主体的に考え行動していくようでないと、道は開けてこないのだ。


具体的に何が、ということではないけど、
最近の私も、自分が簡単に得したり楽できたりする方に安易に流れていく傾向があったと思う。
誰かにまかせちゃうような、
多勢にのっかちゃうような、
そうすれば何とかなっちゃうかな、なんて。
いかんいかん。


自分の判断で、人を選び、所属を選び、環境を選び、
自分の努力で、それを「勝ち馬」にしていく。


結婚した相手といつまでも仲良く暮らすこと、
生まれた子供も含め、明るい家庭を築くこと、
職場の環境をよくし、働きやすく業績もよくなるようにすること、
自分で選び取った人生を、ハッピーなものにすること。

それら全部、主体性をもち、行動し続けなければ実現できないこと。


徳川と石田、どっちにつけば勝てそうか?なんて、
医者と弁護士、どっちと結婚したら幸せになれるかしら?っていう質問と一緒なんだよね。

NHK「功名が辻」第43回「決戦へ」のあらすじはこちら

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2006.10.16

功名が辻第41回「大乱の予感」千代のプライオリティ

大河ドラマ・功名が辻「大乱の予感」をみる。

今日も見所たくさんではあった。
前田利家の妻、まつも登場すんのかしら?? 唐沢寿明も友情出演したんだし、松嶋菜々子カモーン!!というドキドキ。(期待は外れたけど。)
家康(西田敏行)の貫禄。(お灸をすえているシーンは、釣りバカ日誌の浜ちゃんのようで可愛かった)
ロンブーの淳は、今日が最大の見せ場でしたが、うーむ「もっとがんばりま賞」だなぁとか。

しかしながら、今夜いちばんの印象は、
千代(仲間由紀恵)と茶々(永作博美)の対話シーンでありました。

茶々が自身の今後を投げやりに相談する。

秀吉をたぶらかし、子を産むことで豊臣の家をのっとった茶々。
母(お市さま)の復讐をかなえたはずが、その天下も家康に取られようとしている。
天下など最早どうでもいい気持ちもするが、
若い乙女のころからサル顔の老人の妾になった人生を思うと、
自分の子に何とか天下を渡したい・・・・

このぶっちゃけトークに、千代は即座に答える。
「母と子、幸せに暮らすことが一番。天下は二の次」


千代だからこその助言なんだよねー、ここ。
家康か光成か・・・なんていう政治的打算で「家康様におすがりなさいませ」なんて言わない。
心から千代は、母子ともに戦乱の世を生き延び、幸せに暮らせる方法を考えている。

思えば今までの千代もいつも、
命をつなぐことを第一に考え、
幸せに暮らすことを願ってきた。

一般的に山内一豊の妻といえば、内助の功の代名詞で、夫の出世を願う妻の鏡のように扱われてきたけれど、
千代は、生き延びること、仲良く暮らすことをもっとも大事にしてる女性なのだ。

そして千代のスゴイところは、
プライオリティがしっかりしていて、それに基づく意思決定が的確になされていることだろう。


世の中には、自身のプライオリティが明確でない人が実は多い。
また、掲げたプライオリティと実際の行動や選択がちぐはぐになってしまっている人も多い。

たとえば・・・

仕事が面白くなってきた30代の女性。
子供を産もうかどうしようか、迷ったまま、ふんぎりがつかない。
妊娠も育児もなく、仕事に全力投球したいのか、
仕事を少し軽減して、子供を産み、家族を持ちたいのか、
自分の人生どうありたいのか、決めかねている人、近くにいませんか。


または・・・・

毎日深夜まで残業したり、つきあいで飲んだり。
土日も仕事したり、つきあいでゴルフいったり。
妻も子供もほっておき、家庭をまったく顧みない生活なのに
「自分は妻と子供のために働いている」という父親。
プライオリティは家族で、家族の幸福を保つ手段としての仕事のようにいいながら、
実際には家族が犠牲になっているケース。

ここは千代を見習って、
自分の人生でもっとも譲れないものは何か、考えてみるといい。
家族とか、愛かもしれないし、
仕事かもしれない。
お金かもしれないし、名誉かもしれない。
十人十色でいいと思う。
奇麗事じゃなくていいと思う。
とにかく明確にしておく。

そして人生の岐路、意思決定において、
自分にとって最大のプライオリティを基準にすること。
義理に流されたり、一時の感情に流されたり、世間体に惑わされない。


戦国時代の武士社会において、
生き延びることや、夫婦の幸せを第一のプライオリティに持ち続けることは
案外に困難なことだと思う。
それを千代はやってのけてるんだから!

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2006.10.02

功名が辻は役者揃ってますね

「功名が辻」でついに秀吉死す。

つねづね思ってましたが、柄本明の秀吉はスゴイね。
秀吉といえば、猿顔。

今まで多くの俳優が秀吉を演じてきたけれど、猿顔という部分だけでも柄本明は抜きん出ている。
顔以外でも、すごい。
信長(舘ひろし)にひれ伏し、身も軽やかな藤吉郎時代。
人望も厚い武将時代。
派手好きで、面白おかしく過ごす関白時代。
狡猾で狭量になった太閤時代。
そして老い、失禁までしてしまう最期のとき。

演じわけがすごいし、それぞれに凄みがあって、「功名が辻」って一豊の出世物語なのか、秀吉の出世物語なのかわかんなくなっちゃうほどでした。

他にも、舘ひろしの信長も鬼気迫る迫力で目に焼きついている。
西田敏行の家康も、あいかわらず上手い。

秀次役の成宮くんも、やさしいけれど天下取りの器がない、好青年っていうのがよく出ててナイス。
浅野ゆう子の寧寧役も、貫禄が自然に備わっていく感じがいい。
(フジテレビ大奥の総取り締まり役のときは、ちょっとやりすぎの感あり)
永作博美の茶々は、今日になってやっとなじんできた。
今回ついに、お市の恨みをはらしていた!
女って怖いわ~~~。
お市の大地真央は、とにかく美しく、永遠のお姫様だったし。
一方、秀吉の母役、菅井きんも適役。最高でした。

そうそう、六平太役の香川照之も落ち着いてみていられる。

とにかく、ヘタっぴが目に付かない。
安定してるわー。

主役の2人もいい。
上川隆也は、信長や秀吉の凄みのある演技に食われちゃってる部分もあるけれど、
山内一豊自身は、ちょっと世の中が読めてないぐらいまっすぐで、人の道を大事にする武将というキャラだから、あまり目立ちすぎちゃいけないのよね。
上川隆也はそのへんわきまえていて、脳みそより、心と体を使う男!っていう一豊を一貫して演じていると思う。
仲間由紀恵の千代も、頭が良いけど、それをひけらかさない賢い女というのが、気負いなく演じられている。

今日は前田利家役で、唐沢寿明が出てましたね!
私は大河デビューが「新撰組!」からなので、「利家とまつ」は見ていないんですが、「利家とまつ」を見ていた人たちにはたまらない再登場なのでは?
NHK、サービスいいな。
どうせなら松嶋菜々子のまつに出て欲しい。まつと千代の、良妻対決が見たい!


「功名が辻」はなかなかいいです


NHK功名が辻オフィシャルサイト


NHK 唐沢寿明 利家役で大河再登場

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2006.06.17

功名が辻 第23回「本能寺」

「本能寺」を大変堪能したにもかかわらず、翌日のW杯日本初戦・オーストラリアショックで、なんにもやる気がおきませんでした。頭の中はカラッポ。

思い出すたびに眩暈がします。

でもそろそろ気をとりなおしていかないと・・・。


「本能寺」よかったです。

舘ひろしの信長。
かぶきものの信長、
エキセントリックな信長、
神であり、王であらんとする信長、
破壊する信長、
恫喝する信長、
普通にしていても血なまぐささが匂う信長。
こんな信長は初めてみた!


その信長にふさわしい本能寺だったなぁと思う。


和久井映見も美しかったです。

夫婦として新たな絆が生まれたあとに迎えた本能寺で、
「殿は地獄、濃は極楽。このままでは行き別れでございます。」という台詞の潔さ。
光秀にむけた眼差しは、
「光秀さま。ようやく濃も自分の生きる道をみつけました。心配かけてごめんなさい」と
言っているように感じました。

感じたこと。


覚悟を決めた人間は美しい。

それに比べて光秀。

迷ってます迷ってます。
敵は本能寺にありー!と叫びつつも、
本能寺でお濃の凛とした姿を見て戸惑い、
信長を討ったはいいがその後の身の振り方にまた迷う。


「迷うが人なり」と、
光秀、一豊、千代で話をする回があったけど、
迷ってばかりじゃダメだ。
どこかで決めないと。

とくに上にたつ人間が迷ってるとよくない。


光秀はちゃんと知っていた。
迷うが人だけど、迷っている人は天下はとれない。
信長は迷わないから、天下にもっとも近いのだと。


ああ、光秀、どうすんの?

そして一豊や、秀吉軍は中国地方から一気に引き返す。
武田鉄也が言っている。
「みんな、信長への忠義心よりも、次の戦が天下取りになるとわかっていて、そこでどれだけ手柄をたてるかを考えている」と。


そーなんだよなぁ。
足軽やら歩兵部隊にとっては、忠義やら、国づくりのビジョンなんかより、手柄をたてれば俸禄がもらえるっていうほうが強力なインセンティブ。


秀吉VS光秀。
歩兵の顔をみれば勝敗がすぐにわかるような感じ。


若い組織では業績評価・インセンティブボーナス制ってやっぱり有効なんだろうなと思った。
もしくは、不確実な時代には、キャッシュ・オン・デリバリーが大事だということか。

功名が辻のテーマ曲も、頭にこびりつきました。
時代がいよいようねっていく、流れに呑み込まれていく、そんな雰囲気とテーマ曲がばっちりあってきた。

実際、月曜日の夜10時までは私の頭の中は「功名が辻」のテーマでいっぱいだったのよ。
サッカーで吹き飛んだけど・・・・。


明日の功名が辻も、きっと堪能できると思うけど、
そのあとはサッカー。


選手たちは私なんかの何万倍もへこんだと思うけど、気持ちをあらたに頑張ってほしい。

覚悟を決めた男たちの美しさを、どうぞみせてくれ!!

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2006.06.04

功名が辻(21回)とチャングムの誓い(31話)

今日は、適当にだらだら感想を書く。

土曜日の夜中、地上波で「チャングムの誓い」第31話(初めての鍼)を見る。
たるい。

チャングムは面白くて面白くて、引き込まれて見ていたのに、この31話「初めての鍼」は、いったい何?中だるみ????
宮中時代と違って、目前に敵がいないからハラハラドキドキが薄れてしまうのは仕方ないとしても・・・。
トックおじさんは今まで謀反人と関わってはいけないとチェジュ島行きを止められていたのに、普通に旅立っていくのでどうもおかしい・・・と思ったら、ようはチェジュ島にたまたま居合わせてもらわないとチャングムが鍼の失敗から抜け出せないっていう設定。とってつけたような出演。
しかも30話で、トックおじさん夫妻に子供ができたのに、31話で突然死んだことに。
なんなんだ?
結局奥さんの妊娠は「アヒルの効用」の証明のためだけだったわけ?
さらに、倭寇の襲撃の目的が「鍼治療を受けるため」って、わけわかんないよ。
31話は話のつくりが安っぽすぎ。
今後に期待。


今日は「功名が辻」(光秀転落)をみる。
舘ひろしの信長がぞくぞくする。すごい。

このブログで書いている「功名が辻で立身出世」的には、前回の「開運の馬」を取り上げるべきですね。
黄金10両の馬というのが破格であるとはいえ、その10両で、稀に見る名馬だけでなく、名声を買ったと信長にいわれるシーン。
織田家に10両払って馬を買った男がいる、さすがは天下をとらんとする織田の家臣だという噂が全国に広まる。それは織田の勢いを雄弁に物語る。そして織田方に山内一豊という男あり、とその名が全国に広まる。

つまりカネの使い方をよくわかっている、ということだ。


大きなところで言えば、企業買収。
おたくの会社をいくらで買うよ、と名乗りをあげることで、自分の会社の知名度もあがる・・・ていうような。

普通のサラリーマンなら、ブランド品を身につけてのセルフ・プロデュースって感じだろうか。


さて来週はいよいよ本能寺。

功名が辻では、信長と光秀の確執をお濃様をめぐる三角関係が深淵にあるように描いてるのがいいのか悪いのか・・・。


 

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2006.05.08

「功名が辻」第18回 リアルな自分でいくしかない

久々の「功名が辻」記事の更新。

第18回「秀吉謀反」

松永弾正久秀を説得する役目を与えられた一豊だが、ツメが甘い。
一豊の失敗のせいで、信貴山焼き討ち・皆殺しが行われ、一豊自身も女子供に槍を向けなくてはならなくなる。

厳しいよね・・・。
秀吉がいうように「槍を振り回すばかりの男はもういらない」のですよ。
出世して<管理職>になりたいのなら、頭がよくて、組織の将来まで考えて行動できるようでなくてはならないのよね・・。

一豊は自身の判断ミスが、どんな悲惨な結果を招いたか、自身の手で知ることになる。


確かに出世すればするほど、判断・決断すべき事項にともなう結果や責任は重大になる。
誤った判断やツメの甘さは、とんでもない損失となって跳ね返ってくるんだろう。

一豊もさすがに打ちひしがれていました。


そんな一豊を叱咤し、励ましていく親代わりの部下・吉兵衛。
自信を失い喪失感いっぱいの一豊を明るく迎える千代。
暖かい家庭があるというのは最高の癒しですね~。

それにしても吉兵衛(=武田鉄也・金八先生)、千代(=仲間由紀恵・ごくせんのヤンクミ)に励まされたり諭されている一豊が、本当に出来の悪い生徒に見えてしまうのは、演出の狙いどおりなのでしょうか?

さておき、金八先生もヤンクミも、一豊に「もっとしっかり勉強して頭よくなれよ」とは決して言わないところが、さすが伝説の教師です。

その人にはその人のキャラがあるからね。

自分の持ち味を活かし伸ばしていくことでしか、最後は生き延びれないの。


実直な人間は、その実直さを大切に、生きていくことでしか、生き延びれない。


秀吉が、かげりのある表情で「生きていくのはつらいことですな・・・」なんて言えない様に。
光秀が、「丹波など数ヶ月で攻略します、おまかせあれ!」なんて高らかと見栄をきれないように。


大切なのは、自分の持ち味をありのままに仕事に取り組むこと。
人まねしないこと。
リアルな自分で勝負すること。
自分の持ち味の活かし方を知ること。
自分の持ち味を評価してくれる上司を見つけること。

オマケだけど、私は新入社員のころ、先輩方の営業スタイルを真似して自分もうまくやろうと頑張っていました。でも最後は自分らしさを活かした営業スタイルにたどりつかないと、続けていけない。息切れしてしまう。
さらに、誰かの真似していたら、自分が選ばれないんだってこともよくわかった。

リアルな自分を大事にすること。
リアルな自分を評価し、励ましてくれる家族や仲間をもつこと。
大事です。

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2006.03.19

「功名が辻」第11回 2人の妻

第11回「仏法の敵」を見る。

ついに信長、比叡山を攻める。
生きるものなからしめん、という非情をもって攻め入る。

これに対する2人の妻の態度が今日の一番の印象。
信長の妻・お濃は
「旦那様のしたことは人の道から外れております」と信長を責めた。
一豊の妻・千代は
「旦那様が地獄に落ちるなら私もついていきます」と一豊を受け入れ、慰めた。


お濃と千代。
妻としてはどちらが正しい行動なのだろうか。


私は千代だと思う。


お濃の気持ちもよくわかる。
家臣たちが信長を恐れて何もいえないのかもしれないから(光秀は抗議したけど)、ここは妻である自分こそ、夫を正さねばならないと思ったのだろう。

だがしかし-
神を畏れず、僧侶も女も子供も皆殺す、非情を決断した男と、従った男。
どちらも地獄を見た。
自分のしたことの恐ろしさぐらいわかっているのだ。
しかしそうしなければならなかった男たち。

そんな夫を、まずは受け止めることが必要ではないだろうか。
あなたが妻ならば。

仕事にはつらい決断を迫られるときが必ずある。
自分の個人的な感情に反する決断をしなければならないときもある。

まずは一度その決断をした夫を受け止めよう。
問うてみるのはその後でもいい。
「そうするより仕方ないなら、しょうがないわね」
・・・「本当にそれしか方法がないのよね?」
「アナタがそうしたいのなら、するべきなのよ。」
・・・「本当にそうしたいと思ってるのよね?」


お濃に責められた信長は孤独を感じ、
千代に手を握られ励まされた一豊は震えがとまった。


最後についでだから比叡山を攻めるということの是非についてもちょっと考えてみたい。
女・子供も皆殺しというのは非人道的で許せないけれど、
広く世界の歴史においても、政治家と宗教勢力の権力争いというのはある。
血を流す争いが何度もあった。
だから信長を極悪人として扱うことはできないとも思う。
天下取りのために倒すべきは諸国大名だけでなく、宗教勢力も含まれていたのだから、いずれ刃を向けなければならない相手だったのだろう。
でも言わば「宣伝効果」のために小さな子供まで殺すことは、私は憎んでしまうけど・・。


「あなたは間違っています」
そうやって人を裁くことは簡単だけど、裁くことが、いいことなのか。
難しい・・・。


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2006.02.12

「功名が辻」誰の下につくべきか

「功名が辻」第6回を観る。

製作サイドも「功名が辻」と現代を結び付けようと、冒頭から千代を「今で言えばカリスマ主婦」なんて言うのでニヤリとしてしまう。
私もこのドラマに現代でも通じる成功法則を見つけようとしてるので、このまま製作サイドに乗せられてみたいと思う。

さて今回もちょっと単純すぎるぐらいのエピソード満載。

①いざという時のお金は、いざという時に。
お米を買うお金もなく空腹に耐えかねた千代がつい持参金に手をつけようとするのだが、養父母の言葉を思い出してぐっと我慢。持参金のエピソードは「功名が辻」のヤマ場でもあるので今後も何かと出てくるのでしょう。そのたびに限られた資金を目的達成のために使う強い意志が強調されていくのだろうと思う。
今の世でも、お金の使いみちを明確にしておくことは大事。
何のためにお金をためるのか?どういう時にそのお金を使うのか?
お金の奴隷になってしまってはダメ。お金を自分の支配下におくこと。
お金を目的にしてはダメ。お金は目的達成のために使うこと。
(ちょっと飛躍かな)

②情報収集は大事
千代が一豊に向かってはっきりと「これからの世を生き抜くには情報ですよ!」と言っていましたね。露骨すぎ・・・。

③集めた情報をどう生かす?
千代は自分が竹中半兵衛から仕入れた情報(洞察)を一豊に話して聞かせておいたくせに、上司・藤吉郎秀吉の前で、「それってどういうことですかぁ~旦那様ぁ~?」と無知な妻を演じ、一豊に自分のオリジナルの洞察のように応えさせ、夫の株をあげていました。このシーンも露骨過ぎますが、仕入れた情報をどう生かすか、自分が情報を持っていることをどうアピールするかも重要でしょう。とくにアピールはうまくやらないと鼻につくだけだから・・。

④具体的な数字は人を動かす
足利義昭役が三谷幸喜で驚きましたが、足利義昭に向かって信長が「2ヶ月で京に戻れます」と言い切ったシーン。信長に会う前は信長がどれほどの男かとバカにしたような態度もあった義昭ですが、2ヶ月と聞いて色めきたってましたね。新規の客を開拓したい営業マンや、上司に自分の提案を受け入れてほしいと思っている人は、具体的な数字を言えるようにしておくといいと思いますね。

さて、ここから本題。
明智光秀が信長に厚く迎えられました。
百姓からたたきあげで出世してきた秀吉と、いきなり取締役としてヘッドハンティングされてきたような光秀。光秀は公家社会にも詳しく頭のよい切れ者というふれこみです。
みなさんの会社はどうですか?
高卒からたたきあげで出世してきた上司と、外資系出身でMBAも持っておりグローバルスタンダードに詳しいという触れ込みでヘッドハンティングされてきた上司。
どんな関係でしょうか?
今後の見所です。

部下たちもソワソワしている。
これからは秀吉より光秀か?と噂していましたね。

実際、誰の下に就くかは今でも大事。
人事異動など上司は選べないかもしれないけれど、自分としてついて行きたい人を決めておくのは大事だと思う。
その人に向かってアピールし、その人の配下に入れてもらうようにする。
人事なんてコンピューター処理や抽選で決まるものではないからね、案外そういったアピールで希望の仕事に就けるのだと思います。
そして配下になったら、その人を上へと押し上げる。期待に応える。
大切なことは、その人自身に上へいく能力があり、さらに上へいったあと配下にいた自分を引き上げてくれるような人を選ぶことだ。
能力ない人を選べば共倒れ~。
手柄はすべて自分ひとりのもの、失敗は常に連帯責任というタイプも最悪です。

一豊は今回はっきりと「百姓から叩き上げでここまで来た秀吉を信じる」と言いました。墨俣築城や美濃攻めで見た秀吉の才覚も評価していた。
トップである信長のことは「まるで軍神のよう」としてほれ込んでいる。
つまり一豊は、経営者にカリスマ性を感じ、上司には実務能力の高さを見出し、だから配下に加わっているということだ。
今後一豊が出世するにはまずは秀吉を押し上げていかなければいけない。そして秀吉に自分も上へと連れて行ってもらわなければならない。・・ここは今後の話に期待。

怖いのは上司・秀吉。
「自分のために命すててくれる部下がほしい」「一豊は情でおとせるタイプ」なんていってましたね?!
現代語訳すると、「失敗したら自分のかわりに責任かぶってくれるような、情に弱いタイプ」ってこと?

私ってば本当に歴史を知らないので、今後一豊と秀吉の関係がどうなっていくのか、わかっていません。
この上司と部下、どうなる?
秀吉と光秀のぶつかりあいと共に、楽しみです!!


追記:
仲間由紀恵かわいいなぁ。彼女は「トリック」や「ごくせん」のようなコミカルな部分を残した役があっている。一豊と結婚してからは、どこまでも明るく可愛らしく、愛嬌いっぱいの妻として、ほんと見ていて楽しい。

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2006.01.24

「功名が辻」第3回-具体的な数字は大切

「功名が辻」第3回をみました。
この大河、出世に着眼してみています。
今回の出世ポイントは、織田信長に墨俣築城を申し出た藤吉郎のプレゼンテーションです。

美濃の領地であり、美濃の要である土地、墨俣に城を築くことは突飛な提案です。
誰もが「そんなこと無理だ」という顔をする。
それに対し藤吉郎は、「畏れながら3日で築城させてみせます」と言ってのける。

困難極まりないはずのことを「3日」と言い切った。
そこに信長は大いに動かされたわけです。
「やってみるがよい。」と。

信長にしてみれば、3日でできなければ責任をとらせればいいだけだから、3日という期限を与えたことで一安心できるし、本当に3日でできれば占めたもの。
具体的な期日を提案されると管理職は助かるわけです。

もし藤吉郎が「できるだけ頑張ります」などと精神論のみ示したり、「5万兵与えてくれればできるかも」などと無理な要求をしていたら、上司・信長は却下していたかもしれない。

そして実際に藤吉郎には築城方法について具体的なアイディアがあったので、本当に3日で築城してしまう。有限実行すがすがしい。こりゃ出世して、藤吉郎秀吉と名前をもらう働きです。

とりあえず上司に何か提案するときに、期日なり、目標なり、具体的に数字を示せるかというのは大切だと思う。もちろんその数字には根拠をもっていなければならない。
「できるだけ早くやります」「できるだけたくさん売ります」などの評価が難しい申出や、具体策がなく実現可能性がほとんどないのに「明日までに終わらせます」とか「売り上げ高を○○まで伸ばします」なんて大ボラ吹かれてもたまったもんじゃないだろう。

事務方の仕事も同じで、何か頼まれたときに「いつまでにやっておけばいいですか?」と確認したり、「明日までかかりますがよろしいですか?」と期日を言える人は信頼される。
安心して任せられるのだ。
当たり前のことのようだけど、言えない人も多い。

自分が抱えている仕事の量をきちんと把握して、相手の意向もきちんと把握しないと、期日って詰められないからね。


藤吉郎のような「たった3日で不可能を可能にしてしまう」なんてことは早々ないかもしれないけれど、
①具体的な行動計画を持って
②数字で提案する
というのはとても大切だと思った。

他にも書きたいことがあったのですが今回はここまで。

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2006.01.08

大河「功名が辻」第1話

また見ちゃいました~。2006年、今年の大河ドラマ「功名が辻」第1話。

2004年の「新撰組!」以来、すっかり大河の面白さにハマってしまいました。
去年の「義経」も、義経の“愚かさ”をテーマに鑑賞したらすごく面白かった。
今年の「功名が辻」の見所は・・・?

「功名が辻」は山内一豊と、その妻千代の物語。
私は日本史オンチなので、ここイチバン!という時に、千代がヘソクリで馬を買ってあげ、そのおかげで山内一豊が手柄を立てて出世できたという逸話を知っているのみ。
山内一豊や千代がどういう身分の人間で、出世といってもどういう役職についたのか、まるで知らない。天下統一はしてないんだろうけど・・・。

第1話でわかったことは、山内一豊はもとはそこそこの武家の家の息子だったけど、父親を織田信長との戦(身内抗争)の中で亡くし、今は浪人のような状態。
千代は、豊かな農家の家の娘で、豊かな農家であるがために戦争となれば馬にのって武器もとるような半武半農の父の娘だった。でも隣村との戦で両親を亡くしてしまった戦争孤児。
そんな2人がこれから夫婦になって、土佐の大名になってしまうらしい。
大名ですってよ、えらいこっちゃ。

つまり第出世物語。
それなら決まった。今年の大河は、
「どうやったら出世できるのか」を軸に見ていくことにする。


「出世」をテーマにすると、すでに第1話から学ぶべき面白さいっぱいである。
今回は桶狭間の戦いのエピソード。
今川義元を迎え撃つ立場となった織田信長が、桶狭間を見ながらつぶやく。
「ここに今川勢が留まれば・・・」
それを横で聞いていた藤吉郎(サル)は、すぐに手を回し、今川勢が桶狭間で休息を取るような仕掛けを作るのですね~。
私、今まで今川義元が桶狭間で休息をとったのは、たまたまかと思ってました。
でも確かに、そう仕向けられたのかもしれない。
史実は知らないけれど、ドラマとして面白い。
出世をテーマに考えれば、上司の意を汲んで動け、ということになる。

信長が「桶狭間に留まれ~~~」と単純に祈ってる、独り言言ってる、と思ってぼんやりしていたら、藤吉郎(サル)は豊臣秀吉にはなれなかった。
信長は藤吉郎に表立って何も命じなかったけど、藤吉郎はちゃんと動いた。
信長が表立って命じなかったのは、敵には篭城作戦と見せかけるため、まずは身内をあざむかんということ。それさえも気づいて、「信長様には何か考えがあるな」と裏まで読んできちんと仕事をする藤吉郎。

そして見事、今川義元が桶狭間で休息をとったという知らせが信長に届くと、信長は真っ先に藤吉郎を呼んで叫んだ。「でかしたぞ、サル!」
この一言で、信長はやっぱり藤吉郎に仕事を託していたのだということが明確に。

上司にとって、自分の意思を汲んでそつなく仕事をこなす部下ってかわいいんだろうな~と思う場面でした。


出世するには、上司やお客様の、言葉や文面に出ていないニーズまで読み取り、心の欲求に応えるような仕事をすること。
勉強になるなぁ。・・自分が実践できるかわかんないけど。

これからも、戦国時代を出世していった人間たちの、HowToモノとして「功名が辻」をみていくと楽しめそうな予感です。


追記:まだ仲間由紀恵がでてこなかったのですが、本日特筆すべきは、信長の妹、お市の姫として登場した大地真央さんでしょう。あんた何歳よ???って思うぐらい、すっごく可愛くて、横に並んだ和久井映見(信長の妻役)よりよっぽど愛らしいのです。ホント、この人何歳でしたっけ?姫君役がまだ似合うって凄すぎます。


NHK「功名が辻」公式サイト
これによると、NHKの企画意図は「励まし」らしい。夫婦仲良く生きていこう!ってことかな。

ヤフーの「功名が辻」特集
このサイトによれば、脚本の大石静さんは、戦国の世を会社に捉えていることがわかる。

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2004.01.01

功名が辻で立身出世 

このカテゴリーの過去ログです。


大河「功名が辻」第1話
「功名が辻」第3回-具体的な数字は大切
「功名が辻」誰の下につくべきか
「功名が辻」第11回 2人の妻
「功名が辻」第18回 リアルな自分でいくしかない
功名が辻(21回)とチャングムの誓い(31話)
功名が辻 第23回「本能寺」

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