2016.11.23

本「また、同じ夢を見ていた」 住野よる著

またブログをちょこちょこ書こうと思う。


直近、読んだ本「また、同じ夢を見ていた」

小学生の女の子が幸せとはなにか考えるお話で
ファンタジーだ。


この本を読み終えると、
人生は何度でもやり直せるし、
未来は選べるのだと思う。

そんなやさしさに包まれる。


良書。

Photo

「また、同じ夢を見ていた」住野よる著

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2015.01.19

本「冬の夜ひとりの旅人が」イタロ・カルヴィーノ著

近頃は話題のベストセラーばかり読んでしまうのですが
年末年始ぐらい、じっくり名作と向き合おうと読んだ本が

「冬の夜ひとりの旅人が」 イタロ・カルヴィーノ著

でした。
イタリアで20世紀後半に活躍した作家です。

第一章の冒頭、
「あなたはイタロ・カルヴィーノの新しい小説『冬の夜ひとりの旅人が』を読み始めようとしている。」
で始まる。

ここからして、なにか仕掛けと企みがある。

その後、面倒くさくて長ったらしい能書きがあり、
ようやく「冬の夜ひとりの旅人が」の小説が始まる。

ところが!いいところで終わってしまうのだ。

「冬の夜ひとりの旅人が」を読んでいた男性読者は
この続きが読みたいと本屋に向かう。
そこで同じように本の続きを探す女性読者と出会う。

しかし見つけた本は「マルボルクの村の外へ」という
まったく別の小説なのだった。

男性読者と女性読者は
「冬の夜ひとりの旅人が」の続きと
「マルボルクの村の外へ」の続きを求めて出かける

しかし、そこで手に入れた本はまたしても別の小説だった!


読者を惹きつけて、いいところで終わってしまう小説の数々。
それぞれの小説の続きを求めてさまよう男女の読者の物語。
男は女に異性として関心を抱いている。
やがて謎の小説家や、謎の翻訳家の存在が明かされ
怪しげな組織の陰謀に巻き込まれる。

たくさんの物語が複層的な構造で語られていく。

いったい全体、どう決着をつけるのだろう?
果たして私は物語の結末にたどり着けるのだろうかと
虚構の迷路に巻き込まれたような気持ちで読み進めていけば
あらあら不思議。
驚くべき手際で、見事に着地した!
鮮やかである。
すばらしい。ブラボー!


付け加えておくと、
この小説を私に勧めたのは夫である。
私が寝室にこの本を持ち込み、ベッドで読んでいるのを
夫はどんな気持ちでみていたのだろうか。

イタロ・カルヴィーノと夫にまったくもってしてやられた。


お時間のある時に、ぜひ読んでみてください。
なるほどと思っていただけます。

「冬の夜ひとりの旅人が」イタロ・カルヴィーノ著


Photo


今年もたくさん読書!


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2014.04.09

本 「虹の岬の喫茶店」 森沢明夫 著

久しぶりの小説の本読み日記。

舞台は、辺鄙な岬にある
美味しいコーヒーと音楽を提供する喫茶店。


迷い込むように、導かれるように
喫茶店を訪れる客。
そして彼らを包み込むように迎える女主人の話。

連作集である。


第一章<春>「アメージング・グレース」に
この小説の主題がはっきりと出ている。


登場するのは皆、大切な何かを失ってしまった人だ。

けれども、失った何か以上に、まだ大切なものを持っている。


喫茶店で美味しいコーヒーをのみ、音楽に耳を傾け、
女主人と話しているうちに、
自分が持っている大切な何かに気がつく。

そして、生きていけると思う。

文章が平易で読みやすく、
心の空洞にしみこむように入ってくる。


なかなか良い本。


「虹の岬の喫茶店」 森沢明夫 著

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癒し系の小説です。



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またボチボチ更新していきます。

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2013.09.02

本「想像ラジオ」いとうせいこう著

久しぶりの本読み日記です。


「想像ラジオ」

なんの予備知識もなく読み始めました。
そしたら心にグサグサと何かが刺さり、
胸の底にかくしていた感情が掘り返されるので
読み進めるのがつらい、何度もそう思いました。

けれど、できればアナタにも読んでほしいと
今日は日記を書きます。


震災を取り扱った本です。

杉の木の上から、
想像ラジオという番組を放送するDJの話。

なんていっても、意味がわかりませんね。

不思議な本です。
震災、2011年3月11日に起こったことを
こんなアプローチで人の心に届けるなんてと
びっくりしてしまう。

感覚的で、構成もわかりずらいです。

だけど伝わってきます。

あの日、どれだけたくさんの命が
あっという間に奪われていったのか。
唐突で、理不尽な死の中で
彼らはどんな言葉を発したかったのか。

怒り 悲しみ 諦め 
思い残したこと 言い残したこと やり残したこと


私はあの震災で、親しい人を亡くしていません。
友人が被災して押し迫る津波から逃げた話を聞きましたが
彼女も彼女の家族も無事です。


だから、悲しみは具体的でないし、
死んでしまった人や、残されたご家族のことを
気の毒に思っても、それ以上立ち入れない気もしていました。

けれど、やはりあの震災が残した傷は
確実に私の心にはある。
きっと日本中のだれにもある。


具体的に誰、とは言えなくても
あの震災で命を落とした「彼ら」

彼らの死を悼むこと
彼らの声を聞こうとすること
彼らの無念を想像すること


すべてはそこから。


そこから
生き延びた人、
失ってなお生き続けなければいけない人のこと、
これからの復興のこと、
考えていかなければならないと思いました。


震災から2年たって、日常が戻っている毎日ですが
2011年3月11日
見知らぬ誰かの家が流されている映像をみて
見知らぬ誰かが家族を探している姿をみて
行ったこともない街が水に沈んでいるのをみて
ただ涙を流したあの時、
誰もが想像ラジオを受信していたのかもしれません。


そのことを忘れちゃいけないと強く思いました。


「想像ラジオ」 いとうせいこう著

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*NHKの朝ドラ「あまちゃん」もついに震災の日となりました。
今までさんざん笑って、応援してきた、愛すべき人物たちの
無事を祈ってやみません。
ドラマとかフィクションとか関係なく、そう思ってしまいます。


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言葉にできない想いを拙い文章にしてしまいました。
読んでくださってありがとう。

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2012.03.17

本「週末は家族」 桂 望実

この小説のテーマは

世間一般の価値観や刷り込み、思いこみに流されず
自分の価値観、考えを大切に生きよ、
声に出して生きよ、

というところだろうか。

育児能力のない母親によって
施設に預けられた10歳の少女・ひなた。

ひなたを「週末里親」として受けいれた夫婦。

しかしその夫婦が里親になったのには
慈善活動ではない思惑があった。
劇団のアルバイトの「子役」が欲しかったのだ!


というお話なんだけど、


子供は母親と暮らすのが幸せなのか?
ひなたは育児能力も責任感も持ち合わせない実の母親と
一緒に暮らすことが果たして幸せなのか?

母は子を愛し、
子は母を求める 

それは世間の刷り込みで
必ずしもそうでない親子がこの世にはいるのではないか?


そんな人たちを受け入れる社会と人がいれば
もっと幸せになれるのではないか?
不幸はおきないのではないか?


そのような投げかけがある本。


ひなたちゃんの話以外にも
社会の刷り込み・思いこみに苦しむ女性のエピソードがあり、
作者は親子関係にかかわらず、
マイノリティである人に励ましを与えている。


Photo

「週末は家族」 桂 望実


私は思い出してしまった。

0歳の赤ちゃんの育児がとてもつらかった時のこと。

言葉でコミュニケーションがとれない赤ん坊と2人きりで
誰ともしゃべらずに家にこもるような生活をしていたら
完全に気が滅入ってしまっていたこと。
早く会社に戻りたいと思っていたこと。

なのに夫に
「女の人は子供を産んだら子供と一緒にいるのが幸せなんじゃないの?」
と言われて、私の苦悩をまったく理解してもらえなかったこと。

「世の中の女の人が普通にしていること(育児)を
どうして君はできないの?」
と言われたこと。


私は答えましたよ。

「ごめんなさい。
きっと私は普通じゃないんです。
だからできません。
とてもつらいです」


そして子供を保育園に預けて仕事に復帰。

仕事と育児の両立は大変だったけど
それでも私は復帰してよかったと思う。

もしあのまま
世間一般の母親が持つ母性愛を自分に探し求めて
ずっと赤ちゃんと向き合っていたら
どこかでおかしくなって虐待とかしていたかもしれない。
(それぐらい心が擦り切れていたから)

だからあのとき
できません!と声に出して言ってよかったんだと思う。


そして子供が大きくなってきて
私も育児が楽しくなってきた。
そんな日が案外早くやってきた。


世の中、女の幸せを決めつけたり
母親に義務を押し付けたり、
いろんな決め付けがあるけれど、
自分は違うと思ったら
ちゃんと言ったほうがいい。

言わないとわかってもらえない。
助けてもらえない。


私は保育園の先生方に助けてもらって
なんとかなった。
子供たちもちゃんと育った。
旦那もいい具合にあきらめ、協力してくれるようになった。


きっと私みたいな人、いると思う。
少ないとおもうけど。

もし頑張ってみてもダメだと思ったら
旦那でも親でも、近所の保育園でも、
児童相談所でも、
SOSを言えばいい。声に出してしまえばいい。

あなたも子供も幸せになれる方法を
みつければいいんだよ。

「子供が3歳になるまでは
母親がそばにいてあげるべき」
なんていう世間の意見、私は蹴っ飛ばした。

うちは「0歳から保育園、長時間保育」を選んだけど
今、かなり幸せな家族だと思う。


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いろんな価値観
人の気持ちを
先入観なく、うけとめられるようになりたい。


今日は私を受け止めてくれてありがとう。

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2012.03.14

アーノルド・ローベル「お手がみ」に物申す

小学1年生の国語の教材に
アーノルド・ローベル作 「お手がみ」
というお話がある。


あらすじはこんな。


ガマ君は今まで一度もお手紙をもらったことがない。
だからお手紙を待っている時間が、
一日のうち一番不幸せな時間だという。
それを聞いたカエル君は急いで家に帰り、
ガマ君にお手紙を書いた。
初めてお手紙を受け取ったガマ君は
とても幸せな気持ちになりました。

めでたしめでたし。

学校ではこの教材で何を教えるのかな。

国語って言うのは日本語の勉強であり、
文章の勉強なんだけど、

なぜか道徳も教えるのが国語の時間だったりしませんか?


だからこの教材で
「カエルくんはとてもいいことをした」
「友人思いのやさしいカエルくん」
なんてことを学んだりしちゃうのかな?

だとしたらそれ、私は反対意見よ。


カエルくんがしたことは、
ガマくんをスポイルした、ってこと。

spoilです。スポイル。

スポイルっていうのは、甘やかしてダメにしちゃうこと。

手紙をもらったことがなかったガマ君。
手紙が欲しかったガマ君。

私ならこう言うよ。

「まずはあなたが誰かに手紙を書いてみたら?」

そうしたらきっと返事が来る。

10人に書けば、きっと誰かから返事は来る。


あのね、誰かに何かしてほしかったら、
自分が同じことを誰かにしてあげなくちゃいけないんだよ。

どういうわけか、世の中そうやってまわっているの。

だからガマ君、まずは君が手紙を書こう。
友人がもらってうれしい手紙を、君が書こう。


カエル君はやさしくて
ガマ君に手紙をだしてあげたけど、
「手紙がほしいよーさみしいよー不幸だよー」と
愚痴って淋しそうな顔したら
誰かが何とかしてくれる、なんてガマ君が思っちゃったら、
それはとっても残念なことだよ。


学校ではどんなふうに勉強するのか知らないけど
私は私の見解を子供に話してみよう。


Photo_2

アーノルド・ローベル「ふたりはともだち」

「ふたりはともだち」の中に「お手紙」が収録されています。

ほかにシリーズがあと2冊あるようです。


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2011.11.01

本「チア男子!!」朝井リョウ

またもやレビュー記事。

男の子たちが何かに向かって一生懸命になる姿はいい。
恋愛じゃなくて、女の子じゃなくて、スポーツだの勝ち負けだのに懸命になる。
仲間がいて、もめたり仲直りしたりしながら、突き進んでいく。

そんな物語が好き!

そして男の子たちが夢中になっているのが、
ちょっと変わっていてコミカルな味付けがあるものだと更にいい。

「ウォーターボーイズ」は男子のシンクロナイズドスイミング。
「タンブリング」は男子新体操。


そ・し・て

「チア男子!!」は男子のチアリーディング!


シンクロ・新体操・チアリーディング
女子の競技のイメージが強いものにあえて男子が挑戦する。

そこにはドラマが生まれる。

なぜ、男子がやるのか?
どうやって部員(仲間)を集めるか?
理解者を探す、指導者を探す、練習場の確保・・・・・・

すべて手探りで始めて、だけど目指すは最高の演技!!

途中、仲間同士の確執が表面化したり、怪我したり、
ちょっと女の子への恋がからんだり。

いろんなトラブルを乗り越え、仲間は心ひとつに。
そして迎えたステージ!!!


基本はこんな流れです。


「チア男子!!」もまさにそれ。
でもやっぱり好き。
いやむしろ、だから好き。


「チア男子!!」はTVドラマではなく小説ですが、
全10章からなる小説は、まるでドラマ10話のような構成。

登場する男のたちのキャラ付けもかなりテレビ的。
男の子たちが口々にワーワー意見をいいますが、
一人ひとりのキャラが立っているので、誰のセリフかすぐ分かる。
お約束的な「デブキャラ」「おねえキャラ」に加え、「名言キャラ」「任侠キャラ」も。

著者の朝井リョウ氏はかなり遊んで書いたと思われます。
TVドラマ化も意識して書いているのではないかしら。


とにかく面白い。エンターテイメント!

「ウオーターボーイズ」「タンブリング」を見ていた方には是非オススメします。


Photo

「チア男子!!」朝井リョウ


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2010.09.08

断捨離してます!

最近、感銘を受けたのが「断捨離」という本。

あふれるモノを何とか片付けたいと思ったときに出会った本で
私はとても感銘を受けました。


片付けのHow to本はいろいろありますが、
精神論にまで達し、生き方にまで強く言及しているところが
とってもツボです。


要点は……

「不要・不適・不快」なものは捨てるなり、あげるなり処分する。
「断る、捨てる、離れる」のです!


ここで、「不適」と「不快」が明記されていることが重要。

要らないものを処分するだけでなく、
自分にとって相応しくないもの(不適)や、
自分を精神的に圧迫するようなもの(不快)も
しっかり取り除きましょうということです。

不適でも不快でも、「まだ使える」「いつか使う」といって
とってあるものが、以外に多いんです。

それらを処分すると、部屋が片付くだけじゃなくて心が片付く
晴れ晴れとするのです。


「今」「私にとって適切で必要で心地いいもの」
だけを残して
後は「断る」「捨てる」「離れる」のが断捨離の道。


溜めこんだものを「捨てる」だけでなく、
初めから「断る」「離れる」必要性も教えてくれる。

そのためには自分の「要・適・快」を知っておくことが必要です。

つまり、自分を知ること。
それが断捨離の極意。


断捨離の視点で家の中を見まわすと、
もー大抵のものは、いらないと気がつきます。

夏はかなり大量に捨てたり、売ったりして処分しました。

でもまだまだ家の中に不要・不適・不快があります。

まだまだ断捨離を続けていかねば。

そして心晴れ晴れ、家はすっきりと暮らしたいです。

Photo


新・片づけ術「断捨離」 やました ひでこ著

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2010.07.13

中村航さんの本のこと

初めて、中村航さんの本を読んだのは2007年。
「絶対、最強の恋のうた」だった。

そのときの感想をこのブログにも書いた。

なんとなく手にして、
軽い気持ちで期待もせずに読んだのに、
すっごくさわやかで優しい気持ちになれたよ、と。
その日記には書いています。(要約)

本当にそうでした。

ただ・・・
ひとつ、間違ったことを書いています。


“何度もよみかえしたいとは思わないし、
熱く感動することもないし、
深く考えさせられることもない。”


私はそう書きました。

でも、間違ってました。


なぜか、この本の内容や
この本に出てくる人物たちの会話や、
彼らが共有する世界観が、
私の心に住みついていて、何度も思い出すのです。


それから私は中村航さんの本をすべて読みました。

「リレキショ」
「夏休み」
「ぐるぐるまわるすべり台」
「100回泣くこと」
「あなたがここにいて欲しい」
「僕の好きな人が、よく眠れますように」
「星空放送局」

この本全部、心の宝箱にしまってます。

この世界で大切にしていきたいことが
こめられているお話ばかりでした。

恋愛観も似てるんだよね・・・


中村航って、もしかして元カレのペンネームか?
って思って、著者近影を探して、
「どーみても、別人」などと確認しては安堵というかちょっと残念な気持ちになったりしてました。
(バカすぎる私)

今年出た新刊「あのとき始まったことのすべて」も
ぎゅぎゅーんときました。


甘酸っぱすぎて、
妙にプライヴェート過ぎて、
今までブログに書けなかったけど、

中村 航さんの本が私は大好きです


オススメですよ。


中村 航さんの本リスト(アマゾン)


Photo

「リレキショ」中村 航


Photo_2

「あなたがここにいて欲しい」中村 航


Photo_3


「あのとき始まったことのすべて」中村 航

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過去記事:
本「絶対、最強の恋のうた」中村航

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2010.06.25

本「告白」湊かなえ

湊かなえさんの本「告白」を読む。

読み始めからぐいぐい引き込まれるミステリーであり、
展開はサスペンスフルであり、
読みごたえは十分にエンターテイメント。

ベストセラーになって、映画化されるわけですね。


すでに有名な小説なので、
内容はさわりだけにしておきますが、
この小説の根本は

「少年法で守られてしまう加害者」に
「法ではなくて自らが制裁を与える」ということ。


現在の日本の少年法への問題提起なわけです。

少年法にかぎらず、
殺人も1人だけなら死刑にはならないとか、
量刑に対しての問題提起も含まれていると思います。


凶悪な少年犯罪や殺人事件に対し、
現在の司法制度は正しく機能しているのか?と思うことがあります。
正義はどこにあるのだろうと考えさせられる事件もあります。


それでは、「告白」における、
“目には目を、歯には歯を”のごとき復讐は、
どうなのでしょうか。

娘を殺された女教師がとった復讐に、
私は何を想えばいいのでしょう。


ここにもまた問題提起があります。

ちょっと話はズレますが、
この春のTVドラマ「Mother」では児童虐待が扱われていました。

このドラマ、ちょっと重たそうで見なかったのですが、
虐待されている子供を、
地域や学校や福祉が救ってくれないときに、
思わず、その親から奪ってしまう、という話でした。

結果として「誘拐」という行為にはなるけれど、
虐待されていた子供を救いだすことはできた。


これも問題提起です。


虐待する親から、どうやったら子供を救ってあげられるのか。
自治体に通報しても、動きが遅くて防げなかった事件や、
親が虐待を隠ぺいして、死亡に至ってから露見する事件の数々。

虐待のニュースに悲しむ前に、
自分の良心をもって、救うことはできないのか。

その問題提起のひとつの解として、
「Mother」というドラマがあったと思います。


見ていなかったのですが、まわりでの評判はよく、
心うたれるドラマだったそうです。


たとえ極端なかたちでも
「問題提起」のある作品が、人の心を揺さぶるのだなと、
「告白」や「Mother」のヒットを見て思いました。


「告白」はエンターテイメントとして面白いミステリーなのですが、
作品が投げかける問いは、しっかりと心に留めておこう、と思います。


「告白」湊かなえ

Photo


すっかり更新が滞っていましたが・・・
もしよければ、お願いします。

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